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友人から、恋愛の相談をされる機会があった。

相談の中で、駆け引きについての話があり、

ふとカップルはいつ駆け引きをやめて、愛し合い始めるのか、気になり、考えてみたのでそのことについてアウトプットしてみる。

「駆け引き」とは

「駆け引き」.とは、weblio辞書によると

相手の出方や状況に応じて自分に有利になるように処置すること。

という意味だ。

「駆け引き」とは、すなわち自分の利益を最大化するゲームであり、相手の利益は考慮に入らないか、もしくは考慮に入ったとしても明らかに自分の利益より小さく評価される。

また、「駆け引き」というゲームは、多くの場合人間関係が特別親密でない場合に選択される。

そしての、この「駆け引き」の能力が鍛えられるのが、仕事である。

Weblio辞書によると、仕事とは、

生計を立てる手段として従事する事柄。職業。

そして、その従事する事柄とはどのようなものか。

それは、会社の目的である

より良い商品やサービスを提供することで、利益をあげること

※日本取引所グループのHPより

に即した事柄になるだろう。

対象の会社とは、会社経営者にとっては経営する会社、雇用される人にとっては所属する会社、個人事業主にとっては、事業主としての自分である。

つまり、仕事において高められる能力とは、「会社の利益に効果的に貢献する能力」と言える。

そして、この「会社の利益に効果的に貢献する能力」の中には、

「相手と効果的に信頼関係を構築する能力」

「相手のニーズを汲み取り、効果的な提案をする能力」

「自社の利益を最大化するように交渉をまとめる能力」

「相手に伝わりやすく文章を構築する能力」

など、無数に様々な能力が含まれる。

パートナーとの駆け引きでは、「会社の利益に効果的に貢献する能力」の「会社」を「自分」置き換えて応用したものである。

いわゆる仕事のできる人とは、年収や仕事上の地位といったスペックにおいて恋愛市場で高く評価されるが、それだけでなく、仕事上で身につけた能力を恋愛に応用することで、さらに他の競合同性に有利に立つことができる。

そして、そのスペックと仕事上で身につけた能力をフル活用して「駆け引き」して、需要の高い魅力的な異性を獲得し、そのような成功体験を積み重ねていくことが想像できる。

「愛し合う」とは

次に「愛し合う」を考察していく。

「愛し合う」とは、「愛する」ということを双方が行っている状態のことを指すため、まず「愛する」ということについて考えていく。

「愛する」とは、weblio辞書によると、

かけがえのないものとして、それを心から大切にする。

という意味だ。

「愛する」ことを双方がお互いにし合うということは、

お互いが相手をかけがえのないものとして、それを心から大切にしようとすること

言い換えると、お互いが自分の損得勘定を交えずに、最大限相手を利するように働きかけ合う関係性と言うことができる。

お互いに相手の利益が損なわれることを許容しない。

この時、ふたりは双方の利益を最大化するゲームをしている。

また、「愛し合う」というゲームをは、多くの場合人間関係が特別親密な時に選択される。

また、「愛し合う」という状態になるには、

  1. どちらも愛し合っていない
  2. どちらか一方のみ愛している
  3. お互いに「愛し合う」
    という段階を経ることになるめ、2. の中間的な状態を経由することになる。

自分がプレイしているゲームを理解することが大切

以上のことから、

「駆け引き」とは

自分の利益を最大化するゲーム

であり、

一方で

「愛し合う」とは

双方の利益を最大化するゲーム

である。

この2つは正反対のゲームと言える。

常にどちらの方が優れいてるとかそういう話ではなく、TPOに応じてどちらのゲームをプレイするか選択すること重要だと思う。

独力で生き抜くという観点では、「駆け引き」というゲームを選択した方がいいだろうし

人間関係を通じて幸せになるという観点では「愛し合う」というゲームを選択した方がいいだろう。

そして、どちらのゲームをプレイしているのか自覚し続けることもまた、極めて重要だと思う。

いつ「駆け引き」から「愛し合う」に移行するのか

見知らぬ男女が出会い、深い関係性になる場合について考えてみる。

先に述べたように

「駆け引き」は

多くの場合、人間関係が特別親密でない場合に選択される。

「愛し合う」は

多くの場合、人間関係が特別親密な時に選択される。

また、「愛し合う」という状態になるには、

  1. どちらも愛し合っていない
  2. どちらか一方のみ愛している
  3. お互いに「愛し合う」
    という段階を経ることになるめ、2. の中間的な状態を経由することになる。

ということは、人間関係が特別親密でない状態から親密になるどこかのタイミングで、人によっては「駆け引き」というゲームから「愛し合う」というゲームに移行することになる。

いったいいつ、移行するのか。

またどのような条件が揃えば、移行可能になるか。

「愛し合う」に移行するための必要条件

必要条件を考えてみる。

1.及び2. 、または、 1. 及び 3. が満たされることが必要条件なのではないかと考えた。

  1. 正直に自分の考えを話しても、その情報を元に相手が搾取してこないと信頼できること
  2. 「駆け引き」で得られることより、「誠実である」方が得られるものが大きいと思えること
  3. 「駆け引き」で得られることより、「誠実でありたい」という気持ちが上回ること

※「誠実」とは

私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。

1.について

「駆け引き」というゲームでは、自分の情報は容易に相手に与えることはできない。なぜならば、その情報をもとに、相手が駆け引きを有利に進めることに繋がるからだ。

そのために、「駆け引き」の世界から「愛し合う」という世界に行くためには、自分の情報、そうはち正直な気持ちや考えを相手に伝えたとしても、相手がその情報を悪用して搾取(駆け引きに道具に利用)しないことを信じられなければならない。

  1. について

  2. が成り立つ上で、合理的に考えて「駆け引き」するよりも、「誠実である」方が得られることが大きいと思えれば、駆け引きすることを辞めて、誠実であろうとする結果、二人は「愛し合い」始める条件が整うと考えた。実際、自分の場合はこのパターンに該当した。

  3. について

  4. が成り立つ上で、仮に 2. と考えなかったとしても、合理的な考えとかでなくとも、純粋に人として誠実でありたいという思いが強ければ、結果として誠実であることを選択して、ふたりが愛し始める条件が整うと考えた。

「愛し合う」ことの尊さ

お互いが愛し合える関係ほど、尊いものはない。

誰でも自分はかわいい。そんなかわいい自分の損得を超えて、お互いに最大限相手を利するように与え合おうとする関係性は、簡単には得ることができない。

仮にいくらお金を払っても、仮にいくら時間をかけたとしても、必ず得られるという保証などどこにもない。

人間の幸せに関して、最も影響を与えるもののひとつとして、温かな人間関係という研究結果もある。

お互いが愛し合う関係がどれほど素晴らしいのか、強調しても強調しすぎるということはない。

勇気を持って「駆け引き」を辞めよう。「愛する」ことを始めよう。

今のパートナーとより素晴らしい関係性を築きたいと思った時、先に述べた必要条件が満たされているのであれば、勇気を持って

  1. どちらか一方のみが愛している

という状態に移行、すなわち愛することを始めてみてはいかがだろうか。

「愛する」ことには、リスクが伴うが、そのリスクをとって余りある「愛し合う」というかけがえのない関係性という得られるものがある。

「駆け引き」することを辞めて、「愛する」ことを始め、最終的にお互いが「愛し合う」ようになるカップルや夫婦が増えればいいなと思う。

この記事を書いてみて思ったこと

ここまで、親密度合いによる「駆け引き」から「愛し合う」への移行について書いてきたが、「愛し合う」関係であったとしても、稀にパートナーと「駆け引き」する自分を思い出した。

そして、「駆け引き」したい自分が出てきた時には、喧嘩にはならずとも、お互いが険悪な雰囲気になり、「駆け引き」したい自分がいたことを認め、そのことをパートナーに分かち合うことで、険悪な雰囲気が解消された。

ひょっとしたら、多くの喧嘩は「駆け引き」によりパートナーの利益が損なわれ、自分の利益だけを大きくしようとしたことが、相手に伝わった時に始まるのかもしれない。

どんな時でも、パートナーとは「駆け引き」したい自分に乗っ取られることなく、「愛し合う」ことを続けていくという決意を新たにできたいい機会となった。