大きなことを始める前に、身近で簡単にできることで日々の満足度を高めることがとても大切だと思う
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このご時世、SNSを見れば、あちらの友達は仕事で大きなプロジェクト任せれたとか、こちらの友達は旅行先で楽しそうにしている、なんて情報がどんどん入ってくる。(自分もその情報を、ひっそりと発信しているひとりだが)
そんな周りに刺激もあり、自分も何か大きなことを始めるぞ!と意気込んで始めたくなるかもしれないが、そんな人に伝えたいことがある。
それは、何か大きなことを始める前に、まずは身近で簡単にできることで日々の満足度を高めようよ!ということだ。
なぜ、大きなことを始めるのか?
まさに、今大きなチャレンジをしようとしている人から見れば、
「こんな気合入っていざって時に、水をさすようなことを!」
と言われそうではあるが、身近で簡単にできることからやることがとても大切なことだと思うので声を大にして言いたい。
そもそも、なぜ大きなことを始めるのか?
ある人は、「それができたらめっちゃ嬉しいだろうな!」と思って始めるかもしれないし、別のある人は、「それが自分の使命だ!」と思って始めるのかもしれない。
共通することは、そんな大きなことができたら、大なり小なり”ハッピー”だからだ。
その”ハッピー”は、困っている人を助けることができたという喜びによるものだったり、達成感によるものだったり、他者から感謝されて承認欲求が満たされることによるものだったり、ワクワクするという好奇心が満たされることによるものだったり、そんな自分になれたら嬉しい!という感情によるものだったり、それらの掛け合わせだったりするだろう。
多くの場合、そのような”ハッピー”を得るために、人は大きなことを始める。
理想は、道中も”ハッピー”、達成してさらに”ハッピー”
一方、大きなことを始めると、今までのライフスタイルが大きく変わったり、ゆとりがなくなったりして日々の何気ない日常を楽しみにくくなりがちだ。
言い換えると、日常の”ハッピー”を得られにくくなる。
こう考えると、大きなことを始めてそれを達成しようとする過程では、往々にして未来の”ハッピー”を得るために、目先の”ハッピー”を犠牲にすることになる。
もちろん、人生には頑張り時や踏ん張り時があり、別にこれが決して悪い訳では無いし、否定されるべきものでもない。
ただ、理想の話をするならば、大きなことを達成しようとする過程も”ハッピー”、達成してさらに”ハッピー”ということだと思う。
大きなことの達成を目指す道中も”ハッピー”でいるためには?
ここで、大切になってくるのが、身近で簡単にできることから、日々の満足度を高めることだと思う。
例えば、毎日の気分を上げてくれる朝のワークアウトかもしれないし、日常のあれこれを忘れてリラックスできるコーヒータイムかもしれないし、ひたすら没頭できる読書タイムだったりするかもしれない。
あるいは、友人との食事だったり、パートナーとのおしゃべりだったりするかもしれない。
僕の場合は、パートナーとのおしゃべりが何よりも日々の満足度を高めてくれる。
このような、何か日々の満足度を底上げしてくれるようなものを取り入れていきたい。
チャレンジや、目標達成の力にもなる
これは何も、日々の満足度が上がる効果だけに留まらない。
ご機嫌に、満足度高く日々すごすことが、あらゆることにいい影響を及ぼすことになる。
対人関係にいい影響を及ぼすことは、想像しやすいがそれだけでない。
ある研究では、日々の満足度が高いと、リスク許容度が高くなり不確実なことに挑戦しやすくなることが示唆されている。
出典(Zandri Dickason-Koekemoer, Suné Ferreira (2019) - "Risk Tolerance: The Influence of Gender and Life Satisfaction”)
要約
この論文は、リスク耐性(リスクテイク)に対する生活満足度や性別の影響を詳しく調査した研究です。具体的には、生活の満足度が個人のリスクに対する許容度にどう関係しているのか、また男女間でリスクに対する姿勢がどのように異なるのかを探り、経済的および心理的な要素からリスク耐性を理解しようとしています。
主要な論点
- リスク耐性の定義と重要性
リスク耐性とは、個人が不確実な状況でどれだけのリスクを許容できるかを示す指標です。特に金融や投資の分野で重視され、投資戦略や資産管理の決定に影響を与えるため、個人のリスク耐性を理解することは重要です。
本研究では、リスク耐性が人々の生活満足度や幸福感と関係する可能性について掘り下げています。
- 生活満足度とリスク耐性の関係
生活満足度が高いと、日常生活において積極的にリスクを取る傾向が強くなる可能性があります。これは、幸福感が高い人が自信を持って行動しやすいという考え方に基づいています。
研究の結果、生活満足度の高い人々は一般的にリスク耐性も高い傾向が見られ、リスクを避けず新しい挑戦に前向きであることが示されています。これは、満足度がリスクを取る行動に影響を与え、個人の経済行動や投資判断にまで波及することを示唆しています。
- 性別の影響
リスクテイクの傾向は、性別によっても違いがあり、一般的に男性の方がリスクを受け入れる傾向が強いことがわかっています。
この研究では、女性はリスクに対して慎重である傾向が強く、生活満足度がリスク耐性に及ぼす影響も男性に比べてやや低いとされています。男性は生活満足度が高まるとリスクを取る傾向がより顕著に表れる一方、女性はやや慎重にリスクを取る傾向が見られました。
- 年齢や収入の影響
年齢や収入もリスク耐性に影響を与えるとされています。一般的に若年層や収入の高い層はリスクを受け入れる傾向があり、これは生活満足度が高い人に共通して見られる傾向です。年齢が上がると生活満足度やリスク耐性も変化し、特に高齢層は安定志向が強くなります。
- 政策・投資戦略への示唆
本研究の結果は、金融機関や投資家向けにリスク耐性を測定する際に生活満足度や性別も考慮する重要性を示しています。例えば、リスク耐性が低いと判断される個人には、リスクを抑えた投資戦略が勧められる可能性があり、逆に生活満足度が高くリスク耐性が高いとされる個人には、よりリスクの高い投資を提供することが適していると考えられます。
結論
Dickason-KoekemoerとFerreiraの研究は、生活満足度や性別が個人のリスク耐性に大きく影響することを示し、特に投資や経済行動において、心理的な要素を考慮する重要性を強調しています。この研究は、投資家のリスクテイク行動を理解するために重要な知見を提供し、今後のリスク管理や資産形成に役立つ指針を示唆しています。
これは、何か大きなことにチャレンジすることを後押しするだろう。
最後に
ご機嫌にハッピーに、自己実現できる人が増えたらいいなと思う。