「タイパ」の次は「ライパ」の時代が来るのでないか
「今年の新語2022」の大賞に選出された「タイパ」という言葉が、Z世代を中心に使われるようになって久しい。
こんな世の中だからこそ、「タイパ」を重視して生活する人たちが次に求めるのは、「ライパ」ではないか。
と思ったので、その件について書いていく。
「タイパ」とは
タイパとは言わずと知れた時間帯効果の略である。
時間帯効果とは、単位時間あたりにどれのほど効果、満足度があるかという指標のことだ。
短い時間で、多く効果・満足を得られると、「タイパが高い」というように使われる。
「ライパ」とは
人生対効果の略である。
人生という長い時間軸において、どれほどの効果があるか、という指標だ。
僕が作った造語である。
ライパもタイパと同様、分母が人生という時間を表すため、同じ次元の値を表すという点では共通するが、注目している時間軸が異なる。
タイパという言葉が使われる時、比較的短い時間軸に対して注目をして、効果を効率性を表すのに使用されることが多いように思われる。
一方で、ライパとはタイパとは対照的に、人生という長い時間軸に対しての効果を総量を表す言葉である。
カラオケ好きなAさんの「カラオケ」を例に挙げて説明してみる。
Aさんは、カラオケが好きなので、カラオケで30分も歌えば、すぐにとてもバッピーになる。
タイパは高い、と言えるだろう。
一方で、ライパはどうだろうか?
人生という長い時間軸で見た時に、この30分のカラオケはどれほどAさんの人生に効果を及ぼすだろうか。
おそらく、それは極めて限定的な効果しかないだろく。
したがって、ライパは低い、と言える。
「ライパ」の時代が来る、と考える理由
人々が、タイパを追求し続けると、一体どうなるだろうか。
刹那的な喜びや満足を求め続けた結果、人生全体に満足できないという事象が発生するように思う。
例えて言うならば、刹那的な満足を求めてSNSでショート動画を見続けた結果、後から振り返って、その行動を後悔する。
といったことだ。
誰でも似たような経験が多かれ少なかれあるのではないか。
「タイパ」を追求した結果、短い時間軸で満足度を求めても、結果として長い時間軸の人生全体の満足を最大化することはできない。
という結論に行き着くのでないか。と思うのだ。
そこで、次に注目されるのは「ライパ」だと思う。
では、ライパが高い活動とはどのようなものだろうか。
「ライパ」が高い活動とは
僕は現在、パートナーと長期にわたって海外を旅をしている。
旅は、タイパは高くないと考える人もいるだろう。
しかし、「ライパ」は極めて高いと思う。
それはなぜか。
僕は、旅の様々な経験を通じて、
- 何度でも思い出して、幸せを感じられる 思い出を作れてること
- パートナーと人生をともにできる幸せを感じること
- パートナーと人生をより豊かにする
- 働き方の解像度的が上がっていること
- 暮らし方の解像度が上がっていること
- 自分の人生で新たにやりたいことが出てきていること
上記のことは、何も旅中だけ自分に 恩恵をもたらすわけではない。
むしろ、旅を終えて以降の人生に多大なる恩恵をもたらすと考えるからだ。
そして、何も自分だけ偶然旅からたくさん得るものがあるという訳ではなく、旅をする比較的多くの人が何かしらその人の人生に、小さくないポジティブな影響及ぼす何かを旅から持って帰ることができると思う。
最後に
「ライパ」という基準を用いることで、人生をより豊かにする助けになるだろう。