パートナーと二人旅は素晴らしい、でも一人旅だからこそいい点も

 
 
日本を出国して3ヶ月が過ぎようとしている。
世界二周目をパートナーとしていて、1人で世界一周した時とは随分を違うなと感じることがあるので備忘録がてらまとめておく。
 

パートナーと二人旅の素晴らしい点

気持ちや想いをいつでもシェアできる

パートナーと二人旅だと、一人旅と違い、その時々の感動や喜び、悲しみや怒りなどの感情をすぐにシェアできる。そのため、控えめに言ってポジティブ感情3倍、ネガティブ感情1/3だ。この恩恵はめちゃくちゃでかい。パートナーの存在が、大事に至らないトラブルぐらいなら、簡単に笑いのネタといったいい思い出に昇華させてくれる。
 

パートナーとの相互理解が深まる

以下の流れで、結果としてパートナーとの相互理解が深まっていると感じる。
  1. 定住していた時と比べ、余裕がない中で様々なトラブルが発生する
  1. これまでにはないパターンの言動が現れる
  1. その点について、パートナーと話し合う
 
  1. 定住していた時と比べ、余裕がない中で様々なトラブルが発生する
非日常の繰り返しである旅は、日常生活の最適化がなかなか進まない。
僕の場合で言うと、例えば睡眠。長くとも数日に1度の頻度で宿は変わるので、その都度ベストな睡眠を獲得するために、与えられた環境下で最適な空調、寝具に合わせた寝る体制、調整をする。同じ環境かであれば、トライアンドエラーで改善が進むのだが、数日に一度リセットされるので、日本にいる時に比べて随分と睡眠の質は落ちた。睡眠の質の低下は、疲労の蓄積を招き、感情のコントロール能力を失わせる。そして、そんな余裕がなくなったところに、旅ならではの様々なトラブルに直面する。
 
  1. 余裕がある時には発現しなかった、言動が現れる
その結果、定住していた時では現れなかった言動が現れる。そうすると、パートナーは相手のその言動がいつもと違うことに気がつく。時には、当の本人がその言動が出てきたことに、驚き自分でいつものとの違いに気がつくこともある。
直近の僕のケースで言うと、Booking.comで事前に予約をしていた宿に尋ねたところ、「既に他の人を入れてしまったので、今は止められる場所はない。他を当たってくれ。」という風に言われて、それはおかしいと抗議をした時のこと。
体調万全な時でもやるような、主張すべきことを行ったつもりだった。ところが、後ほどパートナーから
「さっきの宿人への話し方、いつものおっきーさんなら、あんな風な感情的な言い方をしないと思ったけど、何かあった?」
正直、驚いた。自分では全く気がついていなかった。
 
  1. その点について、パートナーと話し合う
パートナーのその問をきっかけに、パートナーとの間での話し合いが始まった。結論としては、この時パートナーの指摘から2人で話し合い以下のことを体験をもって知った。
  • 睡眠不足の時、自分は感情のコントロール能力が下がる
  • 睡眠不足の時、自分のパフォーマンス(感情のコントロール能力)の低下に自分では気付けない
 
こういった、自分やパートナーの新たな一面を発見することを、楽しみながらしている。
もし、これを楽しみながらできるとすれば、パートナーとの二人旅は、たとえ長期間であろうと楽しく素晴らしいものになるに違いない。
 

荷物が兼ねられて少なて済む

化粧水、乳液、日焼け止め、歯磨き粉、爪切り、など、一人が持っていれば十分な荷物は少なくない。こういったものを、パートナーをシェアできるので、1人が持つ荷物は少なくなる。その結果、より行動的になることができ、より旅を楽しむことができる。
 

旅にともない発生する作業を分担できる

兼ねられることは、何も物質的なものだけではない。旅中は、旅のルートを決めたり、航空券の予約をしたり、次の目的地までナビをしたりと、細々やることがたくさんある。これを全部一人でするのが一人旅なのだが、二人旅はこれを分担することができる点で、素晴らしい。その結果、よりマインドフルに旅を味わえる。
 

一人旅だからこそのいい点

人との出会いの可能性が大きい

偶然の人との出会いは、一人旅の方がその機会に恵まれやすいと思うのは以下の理由だ。
  1. 相手が1人の方が、話しかけやすい。
特に、同じく一人旅の人から話しかけられやすい。同じ境遇で、相手の気持ちがわかるというのもあるし、相手がパートナーとの2人組だと「邪魔になるかな?」というような遠慮が発生するのだろう。
 
  1. 共有したいという欲求が、人と繋がろうとすることを推進する
誰もが、人と繋がりたいと思っている。ましてや、素敵な景色や感動、旅のトラブルのネタなど、人に共有できるネタはたくさんあるのに、肝心の相手がいない状況は、それをさらに推進する。
 

自分と向き合いやすい

常に一緒にいる相手がいない分、内省するにはいい環境だ。外部では常に新しいことが起きているので、考える題材には困らない。
 

両方体験して思うこと

両方体験できて、よかった。
そして、それが最初に一人旅、次にパートナーとの二人旅であったことも。パートナーと長期で二人旅の素晴らしさを知ってしまったことで、仮に次長期で一人旅をしようもんなら、きっとすぐにパートナーとの二人旅が恋しくなると思う。